本来の『クラウド』とは?
インフラにおけるクラウド(クラウド基盤)とは、元々はグリッドコンピューティングを可能とする基盤を指していました。グリッドコンピューティングとは、複数の物理マシンを統合し、リソースを共有して利用する形でのコンピュータ処理を指します。
ここで重要な点は、クラウドは「複数の物理マシン」を利用することで、「拡張性に優れた」システムであるという事です。
しかし、現在は「クラウド」が一種のマーケティング用語の様に語られ、この一語をもって意味を特定するのは難しくなっています。
プライベートクラウドの誤解とは?
現在安価に販売されている「プライベートクラウド」は、その多くが「単一の物理サーバ」によって構成されます。つまり、システムとしての拡張性をほとんど考慮しておらず、元々の「クラウド」とは全く違うものになっています。
そういった意味で、元々の「クラウド」としての利便性を享受できるシステムは、実際には1000万円以上のクラスの製品になってしまう事がほとんどです。
Questions and Answers
SECを使うメリットはなに?
サーバに関する知識の無い方でも、簡単にサーバ構築に着手できる点です。
普通のプライベートクラウドは簡単じゃないの?
他のプライベートクラウドは、詳細な設定が可能な分、導入時のハードルが高くなっています。その点、SECは非常に初期のハードルが低いと言えます。
OSから全部サーバを作るのは大変じゃない?
基本構成イメージが最初から入っているので、これを元に作成する事ができます。
開発環境が手元にあると何がいいの?
セキュリティの保持、障害時のリスク、データ転送時の遅延や負荷試験時の料金等、様々な点において、手元に置く方が有利になります。
他のプライベートクラウドは偽物なの?
「クラウド」とは、そもそもクラウド基盤があってこそのものですが、安価に販売されているプライベートクラウドはほとんどが単一サーバの上、単一の仮想化基盤で構成されています。
昨今「クラウド」自体がバズワードとなっていますが、ただの「仮想サーバ」を「クラウド」と呼称するのは、些か行き過ぎた表現だと言えるでしょう。
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